- 10月
- 2024年11月
…前回からのつづき。
新しくブランドを立ち上げる場合に、一番大事なのはそのブランド名です。平凡すぎては他に同じようなブランド名がある可能性もありますし、かといって難しすぎるものでは覚えられなく親しみを感じることができません。そしてなによりもブランドの内容を表わしている名前でなければあまり意味がないと考えました。
前回書いたように、コンセプトのひとつが「シンプル」であること、さらに「プラスα」というキーワードがあったので、最初に思いついたのが「Simple + Plus」で「Simplus」でした。
個人的な話になってしまいますが、昔にミュージシャンの布袋寅泰氏が好きで、布袋氏のソロアルバムの名前が「Guitarhythm(ギタリズム)」でした。これは布袋氏の代名詞とも言える「Guitar」とリズムを刻む「Rhythm」という言葉を組み合わせた造語で、当時こんな言葉を創り出すなんて格好良いと思ったものです(遠い目)。
というような個人的理由もあって、頭の中ではかなりSimplusに傾いていました。しかし、商標を調べてみると割といろいろなところが登録していたり、また、ドメインもすでに取得されていており、一般的なドメインを取ることができませんでした(どこかの小さな国のドメインのようなものは空いていましたが)。
それに加えて、Nike+iPodというAppleとNikeのコラボレーションも始まり、その後にSimplusを出すとなんとなく似通っているというイメージが付くのではないかという懸念もありました。
そこで振り出しに戻っていろいろと考えてみました。当社のスタッフにも意見を聞いてアイディアを出してもらいましたが、なかなか良いものが出てきませんでした。こういうものは良いか悪いかというよりも最初に受けるイメージだけの問題なので、一度見てしっくり来ないものは、なかなか後でそのイメージを覆すことはできません。
出てきた案もだんだんとSimpleというのだけでは膨らまないということで他の造語も出てきたのですが、どうしてもSimpleというのを混ぜたかったので、Simpleに付けられる言葉で何かないかという発想に至りました。
最初に思いついたのはSimplistでした。調べてみると、これも割と多く使われている言葉のようで、他に何かないかというところで思い至ったのがSimpleと「〜主義」という意味の「ism」でした。シンプリズムという語感も前述の「Guitarhythm」に通じるものもありました(結局そこに帰る…)。
そして、ドメインを調べてみると「simplsm.jp」が空いているではありませんか(trinity.jpのときと同じパターン)。商標を確認しても、化粧品として少し登録があるだけで、他には使われていませんでした。というわけでブランド名を決めてしまう前にとりあえずドメインだけは取得して、その後半ば強引にスタッフに「良いよね?」と言いまくって押し切るすることにしました。
ちょっと「〜ism」というのは少し前に流行ったような感じで、「いまさら感」は否めなくはありませんでした。当初の希望だったSimpleという言葉を組み込めたこと、さほど難しい言葉でもなく覚えやすいこと、語感が良かったこと、商標登録がほとんどされていなかったこと、ドメインが取れたこと、などの理由を述べ、反対しにくい環境を作って決定と相成りました(笑)。
さて、次はロゴ作成です。…つづく。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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